野菜の育て方

アスパラガスの栽培方法・育て方【初心者必見! 根株の植え付け~株分けによる増やし方まで】】

 

家庭菜園研究家のもぐみん(@agrimichi)です。

 

家庭菜園初心者向けに、アスパラガスの栽培・育て方の基本をまとめました。

一般的な知識だけでなく、自身の経験から得たノウハウを盛り込んでいるため、初めての方も安心してアスパラガスを育てることが出来る内容になっています。

 

もぐみん
一度植えると10年は穫れるんだよ!

 

アスパラガス栽培の特徴

科目 発芽適温 生育適温 連作障害
キジカクシ科 20~30℃ 16~20℃ あり(3年程あける)
日当たり 株間 収穫まで pH(土壌酸度)
日なた 大苗約30~40㎝ 大苗なら数か月以内 6.0~6.5

アスパラガスは南ヨーロッパからロシア南部が原産地で、野菜では珍しい永年性(枯れない)。

食用部分は若い芽茎で、一度苗を植えると根(地下茎)が養分を蓄え、10年くらいは毎年初夏に収穫出来ます。

乾燥に弱くかなりの肥料食いなので、しっかり収穫したいなら成長期の水やりとこまめな追肥が欠かせません。

種から栽培すると一年目は苗の育成と植えつけ、二年目はほぼ株の生長にあて、三年目からやっと穫れる形になります。

なので初心者はすでに数年株を成長させた根株「大苗」を使うことをおススメ。

秋に植えつけると、翌年からたくさん収穫できますよ。

 

もぐみん
難しいことはなく、放任でも排水が良ければ根株が枯れることはないよ~

 

ポイント

・10年近く栽培するので場所をよく考えよう

・新芽をいくらか立茎させ、日に当てることで根に養分を貯めよう

 

アスパラガスの品種について

アスパラガスの品種は緑色のグリーンアスパラガス系と鮮やかな紫色のパープルアスパラガス(紫アスパラガス)系に分かれます。

「ホワイトアスパラガス」は品種系等ではなく、グリーンアスパラガス系品種を日光に当てず軟白栽培したもので、ほんのり苦味があります。

ちなみに「ミニアスパラガス」はグリーンアスパラガスを若穫りしたもの。

ここでは家庭菜園におススメな品種を紹介します。

 

グリーンアスパラガス【ウェルカム(どっさりアスパラガス)など】

アスパラガスといえば、この緑色の品種が定番。

 

種から育てると収穫まで3年はかかる。Lサイズ以上の大苗(根株)を買えば、初年度から収穫できるため圧倒的おススメ。

 

紫アスパラガス【パープルタワーなど】

ポリフェノールたっぷりで甘味が強いのが特徴のパープルアスパラガス(紫アスパラガス)。

 

メモ

アスパラガスは雄株と雌株があり、種そのものが雄(オス)と雌(メス)に分かれています。種・苗・根株ではどちらか見分けつかず、メスの方は花が咲いた後に実が出来ます。

雄株(オス)→茎は細めだが揃ってたくさん芽が出る

雌株(メス)→茎は太いが数が少ない

以上の特徴以外に、雌株(メス)はこぼれ種が雑草化しやすい、実に栄養を取られ寿命が短いなどの理由で農業では雄株(オス)が好まれます。(総収量は雄の方が20〜30%高いor逆に雌の方が高いなど諸説ある)

そういった経緯から、雄系株のみに改良された新品種「ウェルカムAT」なども販売されています。

家庭菜園ではそこまで気にする必要はありませんが、長年育てることになるので、こだわりたい方は全雄系品種を育ててみてはいかが?

 

アスパラガスの栽培時期

アスパラガスの種から栽培したスケジュールになります。あくまでも目安なので詳しくは種袋の裏を観てください。

種から育てると本格的な収穫は3年目からになります。その年は植え付けのみで、翌年に収穫は短い期間のみの収穫。

アスパラガス栽培時期横

 

 

根株の大苗(超特大株Lサイズ)なら栽培3年目以降のものなので、植えつけ直後からしっかり収穫出来ます。

晩秋に植え付けて翌年の春から収穫するのがセオリーですが、真冬意外ならいつ植え付けても構いません。

ホームセンターなどでは春先と秋ごろに大苗が出回るので、購入したらなるべく早く植え付けましょう。

 

大苗地植えの土づくり(耕し方と肥料について)

地植えの場合、土づくりする場所は10年ほど栽培することをよく念頭において決めてください。

年々根が伸びて大きくなるため、だいたい1㎡あたり大苗(Lサイズ以上)一つが理想。

最低でも株間30~40cmはあけることを考えて場所を確保しましょう。

深さ40〜50cmまでしっかりと耕し、元肥、堆肥を入れて混ぜ込んで幅90㎝以上、高さ20cmの畝をつくります。

 

苦土石灰200g/㎡

バーク堆肥(or腐葉土)を10kg/㎡

化成肥料150g/㎡

ようりん50g/㎡

ポイント

・植え付けの1週間前には終わらせておく

 

根株の植えつけと管理

種から育てる十分な収穫まで3年かかるので、初心者は根株の大苗を購入することを強くおススメ。

大苗の大きさは、Lサイズ以上が根に養分が十分蓄えられており、初年度から収穫出来るのでベターです。

いつでも植え付けることはできますが、一般地で11月ごろの晩秋に植えつけ、翌年の春(4月頃)から収穫をはじめるのがセオリー。

ホームセンターなどでは秋以外に春先にも根株が出回るので、3〜4月頃に購入し植え付けても良いでしょう。

 

20cmほど穴を掘り、根株の付け根を上にし放射状に広げて埋めます。

株間は30~40cmあけてください。

乾燥と寒さを防ぐため、畝表面が見えなくなるくらいバーク堆肥をかけ、さらにもみ殻やワラをかけておくと安心です。

 

立茎させながら収穫

春先になると休眠から覚め、芽が出る準備を始めます。

一般地で2~3月に、畝の株元から周り150g/㎡の化成肥料888を混ぜ込んで萌芽を助けてあげましょう。

この時根を傷めないよう気を付けて、土に空気を入れるように混ぜ込んでください。

 

新芽が出てきたらまず1株(1㎡)5本程、寒冷地は15本程度、太い茎を選んでそのまま生長させ立茎(茎を立たせる)します。

なるべく均等に離れた新芽を一ヶ月半ほど選びながら立茎させていきましょう。

こうすることで光合成により根へ養分を蓄えさせることが出来るので、根の養分がある限り、春先から夏の終わりまで連続して収穫出来ます。

立茎用以外の新芽が30cm程になったら株元からハサミで切り取って収穫していきましょう。

 

もぐみん
立茎させず穫りまくっても良いんだけど、春だけで収穫が終わるよ

 

倒伏防止

そのまま生長させた芽は生長するにしたがって倒れやすくなるため、立茎が揃う6月初めに支柱を畝の四隅に刺し、ヒモを張って倒伏防止します。

 

水やりと追肥

アスパラガスは水やりの有無で穫れる量がむちゃくちゃ変わります。

多収を目指すならば、立茎し、収穫が始まってからは水分がなにより必要。

表土が乾燥したらたっぷり水やりをするようにしてください

特に梅雨明け後、真夏の乾燥には気を付けましょう。

休眠中(晩秋から春先)は一切水やりはいりません。

そのほかの時期も水やりをしないからといって穫れる量は減りますが、根まで枯れることはほとんどないでしょう。

追肥は春先の2~3月から立茎が黄化してくる一般地で10月はじめまで一ヶ月おきに化成肥料888を30g/㎡をパラパラと株元から周り全体にまき表土と混ぜ合わせてください。

 

冬越し

冬になると立茎した茎葉が枯れ黄化するので、株元からハサミで切り取って畑の外に処分しましょう。

防寒のためバーク堆肥or腐葉土を2kg/㎡ほど株元に茎がみえなくなるくらいかけます。

こうすることで霜害の防止と、有機質の補給をさせてやります。

来年の春また新芽が出てくるので、同様に新芽の準備と収穫を繰り返せば、10年は安定して収穫出来ます。

 

株分けによる増やし方

coming soon…

 

種まきからの育苗にチャレンジ

種は前日にぬるま湯へつけておくことで発芽率を上げましょう。

まずは培養土を入れた4号ポリ鉢に水をたっぷりかけます。

指で1㎝深さほどの土穴をあけ、三粒の種をそれぞれ置いていきます。

その後、土を上からかぶせて埋めたら、優しくシャワー水をかけます。

発芽率を上げるため、ビニール温室や不繊布をかけるなど、なるべく暖かい場所(25℃~30℃適温)におきましょう。

だいたい発芽まで3週間ほどかかりますので、気長に待ちます。

定植するまで、毎朝水やり(潅水)をします。夕方は表面が乾いている程度では水やりはいりません。

本葉が3~4枚出たころに二本を取り除きます。根を傷めないためハサミで切って間引き、一本仕立てにします。

この時点で植えつけていきましょう。

 

苗の植えつけと育成

本葉が3~4枚、草丈が15~20cm程になる6月頃に定植します。市販の苗を購入しても良いでしょう。

「地植えの土作り(耕し方と肥料について)と同様に耕します。

株間30cmの1条植えで、畝にポット大よりも7~10㎝ほど深めに穴をあけ、たっぷりと水を注ぎこんでください。

事前に水やりをした苗を土穴に入れ、軽く土をかけ手で押さえ、株元に5㎝ほどのくぼみができる溝植えとします。

再度水やりして完了。

その後は苗を育て、根を発達させながら養分を貯めさせます。

具体的な育て方は前述した「倒伏防止」→「追肥と水やり」→「冬越し」→「立茎させながら収穫」をして毎年繰り返していきます。

苗を植え付けた翌春は立茎させて株を生長させるのみで、しっかりとした収穫は3年目になると思っていた方が良いでしょう。

 

プランター栽培のやり方

 

鉢の準備と根株の植え付け

根が広く張るので、3年目(Lサイズ)の大苗で直径30㎝、深さ20cm以上(最低10号、理想は12号以上)の大きくて深めの鉢がオススメ。

底は排水を保つため軽石を入れてください。

 

プランターの3分の1(あるいは3〜4㎝)培養土を入れます。

 

大苗を取り出し、放射状に広げて鉢の上に置きます。

 

そのまま株を持ちまわして鉢の中に入れていきます。

 

後は土をかけて株元が5㎝以上はかかるようにしてください。

 

最後にたっぷりと水やりをして完了。

 

管理と収穫方法

出来るだけ日当たりの良い場所に置き、育ててください。

そして一年を通して土内が乾燥しすぎないよう、水やりをしましょう。

目安は表土が乾いたらたっぷり朝に水やりします。

気温の上がる初夏から秋前までは毎朝やる必要があるでしょう。

過湿でも根が腐りやすくなるので、気温が下がってきたら表土の状態をみるようにします。

追肥は植え付けから一ヶ月おきに、3月頃から枯れ始める11月頃まで20gほどの化成肥料888をやります。

鉢の端にパラパラと均等にまき、軽く表土混ぜ合わせましょう。

春になると芽が出てくるので、人差し指ほどの太さの芽が20cmくらいになったら収穫しましょう。細すぎる芽はあえて取らず、そのまま伸ばしていってください。葉茎に光合成させ根に養分を貯めさせるためです。

葉茎はかなり長く伸びるので、支柱ドラゴンを取り付けましょう。

冬になり地上部が枯れたら、鎌で株元から刈り取ってください。刈り取った枯れ茎は病原菌を持っている可能性があるので、マルチなどにはせずゴミとして処分します。

そして保温のため、根元が隠れるくらい培養土か腐葉土などの堆肥で被せておきましょう。

 

失敗を防ぐ生育診断

 

曲がる

収穫の前半に曲がりが発生する割合が高いです。収穫しているうちに徐々になくなっていくことが多いでしょう。土壌の乾燥している状態で多くなる傾向にあります。

 

枯れる(or芽が出ない)

元々12月頃、寒くなると茎葉は黄化し枯れていきます。しかし根株は生きたままなので、来春暖かくなればまた芽が出てきます。

それとは別に、暖かい時期に枯れたり春に芽が出てこない場合は、病気・害虫・害獣(モグラ)が原因です。

病気のほとんどは土中の多湿で起きることが多いので、露地畑では植え付けの前に堆肥を大量に入れ排水を良くします。

プランターの場合は、朝も夕も水をやると根腐れする可能性があるので、暑い時期でも朝たっぷりやり夜は乾き気味くらいの方が良いでしょう。

 

芽が細い

曲がり同様、収穫前半に多いです。株自体が弱っていることが考えられます。病気や根詰まり、過湿による根腐れなどで弱りますが、健康でシンプルに根に養分がたまっていない状態の可能性も高いです。細目の茎はそのまま葉茎を伸ばし、しっかり光合成をさせることで根を発達させ養分をためてやりましょう。

 

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