家庭菜園の基本

種まきの基本【方法から播種時期・用土・水やりと発芽の管理まで】

 

家庭菜園研究家のもぐみん(@agrimichi)です。

畑やプランターで野菜栽培をする家庭菜園初心者向けに、種まきの基本をお伝えしていきます。

種まきの方法から水やり管理、時期まで網羅していますので、安心して種を発芽させることが出来るようになっています。

 

もぐみん
野菜の種まきをマスターしちゃおう!

 

種が発芽するための条件

そもそも、種はどうやったら発芽(芽を出す)のでしょうか。

知っておくだけで種まきの失敗がグンと減るので、最初に説明しておきましょう。

 

発芽に必要な3つの要素(水・温度・酸素)

種が発芽するためには水・温度・酸素の3条件が必要になります。

 

土に種をまき、水やりすると芽が出るイメージは皆さんお持ちだと思いますが、水分にくわえ一定の高い温度があって初めて発芽します。

発芽に最適な温度は野菜ごとに異なりますが、一般的には20℃前後(15~30℃の間)が適温。

適温、酸素・水の条件が揃っていれば大体3~10日の間で発芽します。

温度が低ければそれだけ発芽にも時間がかかり、ある一定温度以下or適温より著しく高くなりすぎると発芽しなくなります。

 

そして見落としがちですが「酸素」も重要。

種は人間と同じように呼吸しており、発芽する際はより呼吸が活発になり酸素を多く必要とします。

よって水分は必要ですが、過湿になると酸素不足になって発芽が悪くなるケースがあります。

土の通気・水はけが悪い、あるいは深く埋めすぎた場合で酸素不足になりやすいでしょう。

 

光が必要とそうでない種子がある

野菜によっては発芽に光が必要な種(光好性種子)・光を必要としないorない方が発芽する種(嫌光性種子)があります。

中間の性質を示す種や、温度など環境条件で性質が変わる種もあるため、ざっくりと把握しておく程度で良いでしょう。

経験上、実際の種まきで留意するべきは光好性種子(人参・セロリ・シュンギク・レタス類など)です。

種も小さいので、日が当たるようわずかに(5㎜以下)土をかけることでしっかり発芽してくれます。

嫌光性種子は気温が十分であれば真っ暗でなくとも発芽するため、あまり気にすることなく通常の覆土で問題ありません。

 

光好性種子

(光が必要)

ニンジン・セロリ・シュンギク・レタス類・ツケナ類・ゴボウ・ミツバ
嫌光性種子

(光があると抑制)

トマト・ナス・キュウリ・玉ねぎ・大根・ネギ・トウガラシ

 

種の休眠について

水・温度・酸素や光条件をクリアしても、芽が出ない場合、種が「休眠」している可能性があります。

休眠とは発芽能力を備えているにも関わらず、通常条件では発芽しない状態を表します。

受粉し種が出来てから熟成するにしたがって自然に休眠することを1次休眠。

乾燥や高温など厳しい環境にさらされ発芽が抑制されることを2次休眠と言います。

この休眠した種を発芽させるためには、あらかじめ一昼夜ほど水につけ、数日冷蔵庫に入れ低温にさらすなどの処理をする必要があります。

特に夏場の高温状態ではレタス、ゴボウ・ほうれん草などはこの処理をすることでしっかりと発芽するようになります。

 

寿命も把握しておこう

その他、種には人間と同じように寿命があることも知っておきましょう。

野菜により常温保存(20℃付近の一定温度)で短命種子(1~2年)のもの、長命種子(5~6年以上)のものまでさまざま。

正しい保存することで、寿命を何倍にものばすことも可能です。

 

 

種まき&育苗環境は野菜によって異なる

種まきと発芽後の育苗環境は野菜によって異なります。

大きく

①直まき(畑・プランター)

②ポット・育苗トレー・セルトレーまき

に分かれています。

 

直まきは「比較的短期間で育ち栽培が簡単・移植が適さない根菜類」、ポットまきは「果菜類・長期間栽培にかかる」野菜で行ないましょう。セルトレイは「株間が狭くたくさん植える結球野菜や果菜類」が適しています。

 

直まき(orプランターまき) 根菜類(大根・人参・カブ・ゴボウなど)

チンゲンサイ・小松菜・ほうれん草など

ポットまき 果菜類(トマト・ナス・ピーマン・ナス・きゅうり・カボチャなど)

 

セルトレイまき 結球葉菜(白菜・レタス・キャベツなど)

とうもろこし・そら豆・落花生・枝豆など(直まきもOK)

 

もぐみん
絶対ではないけども、手間を省いたり、育ちを良くしたいなら上表の基本通りまずやってみよう

 

種まきに使用する土

一般的に、種は土の上に種をまいて育てるのが基本。

3条件(水分・適温・通気)を満たし、その後根を伸ばし生長するためには土を使用する都合が良いためです。

土といっても色々と種類がありますが、一般的に発芽に適した土は、水もちと水はけバランスの良い団粒構造になった土。

 

畑の場合は土づくり

畑に種まきする場合は、まず種まきの2週間以上前に石灰をまいて耕し、土の酸度矯正をします。

 

水もちと水はけのバランスをよくするため、一週間以上前に堆肥をしっかりと入れ混ぜ合わせましょう。

 

特に牛糞堆肥、鶏糞堆肥や有機質肥料の油かすなどを混ぜる場合は、必ず一週間以上あけないと、発芽不良をおこすので注意。

 

ポット・セルトレイに使用する用土

ポット、セルトレイで使う用土は一般的に種まき培養土を使います。

種まき培養土はその名の通り、種まきに適した土になっており、土の目も細かく、肥料成分も均一で発芽が揃いやすくなっています。

 

ただ経験上、僕はプランター用(栽培用)の花と野菜の土(元肥入り)で種まき&育苗をしていますが失敗したことはありません。プランターと併用もできて便利な面もあります。

 

とは言えどプランター用(育苗・栽培用)の花と野菜の土は「①肥料成分が多い」「②未熟状態のバーク堆肥や腐葉土入り」 のものが多く、発芽や初期生育に不良を及ぼす可能性を捨てきれません。

 

土の目が粗いものも小さい種には不向きでしょう。一年に一回の種まきを絶対失敗したくない方は、発芽試験もしっかりクリアしたメーカー(タキイ種苗・ジェイカムアグリの与作など)の種まき培養土を使う方が無難です。

 

また、肥料成分のないバーミキュライトを使い、随時液肥や化成肥料で追肥し育てる方法もあります。

くん炭を2割ほど混ぜても良いでしょう。水はけが良くなる&含まれるケイ酸などでより丈夫に育ちます。

 

ピートモスは酸度調整していないものを使うと酸性で発芽しないので注意してください。(培養土に含まれるものは酸度調整されています)

 

種まきの方法【水やりと発芽までの管理】

種まきの方法を具体的にお伝えしていきます。

畑やプランターに直播きする場合、土の表面がフラットであることが重要です。

凸凹があると土の厚さや水もち具合に差ができ、発芽にムラが出てしまうことがあるため。

よって畑の種まきは、事前にしっかりと畝をレーキや平グワでフラットにしておいてください。

石などの障害物も発芽の妨げになるので、表土から取り除いておきましょう。

表土にまき溝(くぼみ)をつけ、種の2~3倍の厚さで土をかけます。

上から手で押さえた後、しっかりと水やりをして完了。

発芽が揃うまでは表土が乾かないよう、降雨がない場合はこまめに水やりをしてください。

 

メモ

光好性種子(光が必要)の人参、三つ葉、ゴボウなどは種が固く吸水しにくいです。

よって一昼夜水につけることで水を吸い、発芽がぐんと良くなります。

畑の場合は表土をプレスして固めておくと土が水分をしっかり保持してくれて、発芽が安定しやすいでしょう。

覆土は暗くなりすぎないよう、ごくわずか(3~5㎜)にかけてください。

最後にもみ殻や不織布をかけても水もちUP&保温になりおススメ。

プランターなどは新聞紙や広告べた掛けし水をかけておくと種が踊らず&水持ちUPで便利です。

 

直まきの方法

種まきは野菜によってやり方が異なります。

大きく点まき・筋まき・ばらまきの三つがあります。

 

点まき

一か所に数粒均等に離して種をまく方法。

種の使用を抑えられ、間引く手間も少なくてすむメリットがあります。

主に1株が大きくなる野菜(オクラ・大根・白菜・エンドウ・枝豆・インゲン・落花生など)に向いているでしょう。

 

筋まき

種を1列に1粒ずつまいていきます。

種の大きさにもよりますが、大体1~2㎝ほど間隔をあけながら種をおきます。

株が込み合わないよう間引きながら育てていくので、手間はかかりますが間引き苗を楽しめるメリットがあります。

ほうれん草・小松菜・チンゲンサイ・水菜などの軽量の葉菜類、人参・20日大根・ゴボウなどの根菜類が良いでしょう。

 

ばらまき

表土全体に種をばらまきます。ベビーリーフやその他葉菜類を密集させて育てたいときにまきます。

小さい種を楽にまけて、間引く手間は増えるものの間引き菜をたくさん食べれるメリットがあります。

我が家では春菊やサニーレタス、水菜ほうれん草など葉菜類全般をばらまきして適当に間引きながら収穫を楽しんでいます。

 

ポット・セルトレイまき

管理して育苗する場合はポットやセルトレイを使用します。

事前に水をまきしっかりと水にしみこませておくことで、種を置いた後水やりするとき種が踊るのを防いでくれます。

特に種まき培養土は、ピートモス主体で最初水をはじきやすいので、事前にしっかり水をしみこませましょう。

 

ポット

ポットに種まき培養土を入れてください。

ポットの場合はバケツに水を入れてつけてもOK。

まき溝をつけて均等に種をおき、土を軽くかけます。

最後に再度シャワー水をかけて完了。

 

セルトレイ

セルトレイと、土を受けるトレーを準備します。

種まき培養土を入れていってください。

土は空気を含んでいるため、20~30㎝上から軽くトレーを何回か落とし、土を補充しましょう。

トレーの節目が観えるくらいまで入れたら、水をかけます。

まきムラが出ないよう、外側にはみだしながら、これでもかと水をしみこませてください。

指や長細い道具で軽くまき溝をあけ、種を落としていきます。

培養土で覆土し、最後にまたシャワー水をかけ完了。

 

もぐみん
ちょっと水をやったくらいじゃ、表面だけで中まで水がしみ込んでない場合が多いよ
さやか
しっかり土に水をしみこませておくことが成功への第一歩なんですね。

 

まとめ

種の発芽条件から、具体的な種まき方法までお伝えしてきました。

最後に言うのもなんですが‥

ぶっちゃけた話、一部の種をのぞいて温度と水さえ満たしていれば少々適当なやり方でもしっかりと芽を出し育ってくれます

 

よってガチガチに凝り固まって種まきを考える必要はまったくありません。

肩の力を抜いて、本気記事を参考程度にしながら家庭菜園の種まきライフを楽しんでいってください。

 

もぐみん
Take it easy! 気楽にやろうぜぇ~

 

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