家庭菜園研究家のもぐみん(@agrimichi)です。
家庭菜園初心者向けに、チャイブの栽培・育て方の基本をまとめました。
チャイブの種植えから育苗、収穫までお伝えします。
さらに栽培のコツ、利用方法まで網羅しているため、安心して香り高いチャイブを育てることが出来るようになっています。
チャイブとは
チャイブはネギの仲間で薬味として幅広く料理に使われるハーブ。
ネギよりも香りが穏やかなため、海外料理でも多様されスープ、バター、オムレツ、豆腐の薬味などあらゆるシーンで重宝します。
初夏になるとネギ坊主に似た小さな紫色の花を咲かせ観賞用としても良いですし、サラダなどのアクセントにして食べるのも良いですよ。

チャイブ栽培の特徴
種類 | 科目 | 発芽適温 | 株の大きさ | 連作障害 | PH(土壌酸度) |
チャイブ | ヒガンバナ科 | 20℃前後 | 縦・横30cm | あり(1~2年程あける) | 6.0~6.5(弱酸性) |
チャイブの原産地はユーラシア大陸、温帯北部で冷涼な気候を好むハーブ。
ネギの仲間で栽培方法も似ており、小型で何度も刈り取り収穫できるのでプランター栽培にうってつけです。
さらにワケギと同じく根に球根を持つため、冬に枯れても翌春また芽が出てきて便利。
高温と強い直射日光には弱いため半日陰のような環境が適しています。
また乾燥にも弱いため、土壌は保水力のあるバーク堆肥や腐葉土を十分に施してあげることが肝要。

栽培ポイント
・乾燥に気を付けて水やりする
・真夏の日光はなるべく避けよう
チャイブの栽培時期
チャイブの地域ごとの栽培スケジュールになります。
coming soon‥
種まき・育苗
チャイブは種まきのほか、わけぎやらっきょうのように球根が分裂して繁殖します。
種まきからだと収穫は二年目からになるので、初心者は市販の種球を植えて三ヶ月ほどで収穫することをおススメ。
培養土を入れたセルトレーやプランターへ事前に水をかけた後、種を5㎝間隔ですじ蒔きします。
ポットに均等に3~4粒ほど蒔いても良いでしょう。
そして土を軽く被せて軽く手で押さえつけ、水を十分にかけてやります。
発芽し生長するにつれて筋蒔きした場合は株間が5㎝以上になるよう間引きます。
そのまま15cmほどの苗まで育てましょう。
種まきポイント
・乾燥しないよう、毎朝水やりをしよう
・十分に暖かくなってからまく
種球の準備
市販の種球、あるいは栽培増殖した株を使用します。球根は3~4級づつに分けておきましょう。
植え付け
チャイブは種球、苗ともに地植え、鉢植え両方適しています。
鉢植えの場合は長めのプランターにするとネギのように長く楽しめるでしょう。
地植え
しっかりと耕し、苦土石灰を100g/㎡を混ぜ幅60cm、高さ10cmの畝を作ります。
100g/㎡の化成肥料888を入れ、混ぜ込みましょう。
株間、条間ともに30cmほどあけて植えつけてください。
鉢植え同様、苗、球根ともに数本まとめて植え付けます。
十分に水をしみ込ませた苗を植え穴に入れ、軽く土をかけて手で押さえてください。
最後にたっぷりと水やりをして完了。
ポイント
・植え付けの一週間前までに耕し元肥を入れておく
鉢植え
新しい鉢・プランターを用意し、鉢底網を置き、軽石を少量入れます。
ハーブ用or野菜用の培養土を鉢に入れ、一か所に3~4本の苗をまとめて植えてください。
ポットで育てた苗はそのままポット大の穴をあけ植え付けてください。
球根の場合は切り口が軽く見える深さで6~7球まとめて植えましょう。
最後にたっぷりと水やりして完了。
ポイント
・株間10cmほどあけよう
置き場所・管理
高温と乾燥に弱いため、半日陰の環境が適しています。ベランダや屋内の窓際でも十分。
特に鉢植えでは、梅雨時に長雨に打たれないよう、真夏には直射日光が当たりすぎないよう軒下などに置くと良いでしょう。
水やりは土の表面が乾くころたっぷりと水やりしてください。
追肥の仕方
草丈が10cmほどになったら株あたり5g(一つまみ)の化成肥料888を追肥しましょう。
その後は一ヶ月に一回と、収穫時に同量を追肥してください。
鉢植えの場合は株元に液肥刺しでも構いません。

収穫
草丈が20~30cmになったら、収穫時期。
株元から3cm付近を鎌で刈り取りましょう。
苗を植え付けた場合、その年の収穫はせず株の生長を優先して来春から穫ります。
種球の場合はその年から随時収穫しましょう。
初夏に咲く花は観賞用にも良いですし、サラダなどのアクセントにして食べれます。
ただし開花すると葉の品質は損ねるので葉を優先的に収穫したい場合は蕾の時点で摘心しましょう。
冬越し
チャイブは冬に地上部が枯れますが、根はしっかり生きています。
根元からしっかり刈り込んでおくと、来春また新芽を出してくれますよ。
寒冷対策はしなくて良いですが、極寒地は霜にやられるので堆肥やワラなどで株元を防寒してあげてください。
株分け
数年経ったら球根が増えびっしりとつけるので、掘り上げて3~4球ずつに分けてまた植えなおしましょう。
真夏と冬は避けてください。
コンパニオンプランツ(混植)
チャイブはコンパニオンプランツ(混植)としても優秀で、バラの近くに植えると黒斑病を防ぐ、きゅうりとの混植でうどん粉病を防ぐなどの効果があります。
そしてチャイブ自体にアブラムシがつきやすいので、おとりとなって近くの野菜につきにくくなるという効果もあります。