野菜の育て方

オクラの栽培方法・育て方【栽培時期は早まき禁物! 密植栽培から切り戻し方法まで】

オクラを収穫した様子

 

家庭菜園研究家のもぐみん(@agrimichi)です。

家庭菜園初心者向けに、オクラの栽培・育て方の基本をまとめました。

一般的な知識だけでなく、自身の経験から得たノウハウを盛り込んでいるため、初めての方も安心してオクラを育てることが出来る内容になっています。

 

もぐみん
ねばねばで甘いオクラ、たくさんつくっちゃおう!

 

オクラとは

オクラを茹でた後、包丁で輪切りした様子

オクラは実を刻むとトロトロと出る粘り特徴の野菜。

 

お店で観るものの多くは5角形をしていますが、丸いものや太く短いオクラなどいろいろな品種があります。

 

食味は癖がなく、シャキシャキとサヤの歯ごたえ良く、しっかりとした粘りと種のプチっと感がたまらない人も多いはず。

生のまま刻む、茹でる、炒め物にするなど料理もバリエーションに富んでいます。

 

さらに栄養価も緑黄色野菜とあって高く、βカロテン、カリウム、カルシウムが豊富。そして粘り成分であるペクチンという食物繊維は胃の粘膜保護や便通改善効果があります。

 

家庭菜園で作るのは意外なほど簡単。低い温度と肥料のやりすぎにさえ気を付ければ、ぐんぐん花を咲かせ、実をつけてくれるので、ぜひ挑戦してほしいところ。

 

もぐみん
穫れたてオクラのてんぷら‥甘くトロで絶品なんだよ‥!

 

オクラ栽培の特徴【密植栽培がオススメ】

オクラを栽培している様子

科目 発芽適温 生育適温 連作障害
アオイ科 25~30℃ 20~30℃ あり(2年程あける)
日当たり 株間 収穫まで pH(土壌酸度)
日なた 株間25㎝・条間45㎝ 三ヶ月(種) 6.0~6.5

オクラの原産地はアフリカ北東部で、高温で日光がよく当たる環境を好む野菜。

種まきから収穫までの期間は約3カ月で、苗からだと1カ月半かかります。

寒さにめっぽう弱い方で、10℃以下では生育できず枯れてしまいます。

ただ真夏の暑さには強く、乾燥、多湿どちらでも旺盛に育ちます。

水はけ良く肥えた土を好み、酸性土壌に弱いためしっかりと堆肥と苦土石灰を施しましょう。

ちなみに花は南国に咲く種のように鮮やかに咲き、観賞用としても楽しめますよ。

 

ポイント

・十分に暖かくなってから(夜温15℃以上)種まきする

・密植(4本仕立て)だと獲れる量が増え、実も硬くなりにくい

 

オクラおすすめの品種一覧

オクラの品種は大きく5角オクラと丸オクラに分かれています。

どちらも早穫りが基本ですが、丸オクラは大きくなっても筋が入りにくいのが特徴。

ここでは初心者におススメな品種を紹介します。

 

ピークファイブ(五角オクラ)

5角オクラで迷ったらコレ。葉が小さく、密植でも倒伏しにくい品種で家庭菜園向き。

 

エメラルド(丸オクラ)

丸オクラの代表的品種。肉質はやわらかく食味良く、15cm程まで穫り遅れてもかたくなりにくい。

 

ヘルシエ(丸オクラ)

パステルグリーンの丸オクラ。通常オクラの3倍の粘りを持つ、ネバトロ感楽しめる品種。樹勢がすこぶる強いので、かなり密植の株間10~15cmの2本仕立てがベター。

 

もぐみん
ヘルシエは4本仕立てにすると株の勝ち負けが出やすいから2本仕立てが良いよ

 

オクラの栽培時期

オクラの地域ごとの栽培スケジュールになります。

オクラ栽培時期横

 

種まき・育苗【直播もOK】

 

種まきは直まき、ポットまき両方ができます。

 

オクラの種を水につける準備をしている様子

布などに包むそのままつけても良い

オクラの種を一昼夜水につけている様子

一昼夜つける。つけすぎると逆に発芽しなくなるので注意。

オクラを水入れし終わった様子

暖かい時期ならさっそく芽が出る

 

オクラの種はかたく吸水しにくいので一昼夜水につけておいてください。

まいてから順調であれば4~6日あれば発芽します。

 

ポットまき【保温をしっかり】

 

培養土に入れた3号ポリ鉢へ事前に水をかけ、種を5~6粒均等に蒔きます。

軽く1cmほど土を上からかぶせ押さえつけ、水を再度かけて完了。

 

ミニハウスで保温育苗している

日中は暑くなりすぎるので遮光し透かす

 

発芽率を上げるため、ビニール温室や不繊布をかけるなどなるべく暖かい場所(25℃~30℃)におきましょう。

本葉が1枚出るころに二本をまびいて4本仕立てにします。

この頃から外気温に慣れさせますが、15℃以下にならないようにしましょう。

そのまま本葉2~3枚ほどの苗に育てていきます。

 

メモ

1本仕立てにすると茎は太くなりますが場所をとり、実もすぐ堅くなりやすいです。3~4本仕立てにすることで樹勢を抑え柔らかい実を収穫出来ます。しかも1本仕立てより結果的に収量が上がるので、俄然おススメの方法です。

 

直まき【暖かい時期から】

低温に弱いので一般地で5月中旬以降(夜温15℃以上)にまきましょう。

直まきは株間25~30cm、条間45cmあけ、空き缶などで蒔き溝を2cmつくり6粒均等にまきます。

1㎝程土をかけしっかり押さえた後水をたっぷりかけ完了。

ポット蒔きと同様、本葉1枚出る頃に2本間引いて4本仕立てに。

低温に弱いので不織布のトンネル栽培をした方が失敗がありません。

本葉が出てからは、いきなり外すのでなく、何日か半分透かすようにしましょう。

 

もぐみん
生育はじめはとにかく低温で枯れやすいから気を付けてね

 

ポイント

・表土が乾いたら朝に水やりしよう(夕方やると徒長する)

・ポット蒔きは保温で気温の上がりすぎに注意

 

超密植栽培(株間15cm)について

一か所4~5本仕立てにして、さらに1m以下畝で株間を15cm(条間40cm)2条植えにした栽培方法もあります。穫れる量も増えますが、込み合いすぎて日当たり、風通しが悪くなりやすいのでよりこまめな摘葉が必要になります。

 

土づくり【耕し方と肥料について】

まず種まきの約一週間前に、粒状苦土石灰を150g/㎡(1㎡おおよそ3握り)まき、しっかりと耕します。

 

苦土石灰をまいている様子

粒状が圧倒的に使いやすくおススメ

苦土石灰をまき耕している様子

しっかりと耕し、苦土石灰を混ぜ込もう

 

この時、耕しついでに高さ20cm、幅90cm程の畝を作っておきましょう。

 

また肥料を混ぜ込むので、表土はならさずアバウトな畝でOK

 

そして種まき当日、堆肥・元肥を全面にばらまき畝が崩れない程度にクワで軽く混ぜこみ、平グワorレーキで表土をフラットにします。

 

畝1㎡あたり元肥量

元肥の量

・バーク堆肥or腐葉土 3~4㎏

(5~7ℓ分)

・化成肥料888  100g

(おおよそ2握り分)

・BMようりん  50g

堆肥と肥料を投入し混ぜ込む

堆肥と肥料を畝が崩れない程度に混ぜ込む

平グワでならしている

平グワやレーキでフラットにしよう

 

土づくりポイント

・酸性土壌が苦手なため苦土石灰を忘れずに

・元肥は控えめor緩効性(ゆっくり効く)肥料にしよう

・植物性堆肥&化成肥料なら、即日種まき&植え付けOK

 

もぐみん
最初に肥料をやりすぎると、葉ばかりが茂って実つきが悪くなるよ

 

マルチングはアブラムシ防除にシルバーマルチ

マルチ張りが完成した様子

 

オクラは地温が高い方が生育が良くなるため、マルチで保温してやりましょう。

地温を安定させておくため植え付け一週間前に終わらせておくのが理想です。

写真のように黒マルチが地温上昇、雑草抑制が出来て良いでしょう。

さらにストライプマルチなら、大敵のアブラムシ防除効果と地温上昇を両立できます。

 

 

もぐみん
アブラムシは厄介な害虫! ストライプマルチで幾分か飛来を抑えられるよ

 

苗の植え付けは株間狭めの密植で

本葉が2~3枚になったオクラ苗

本葉2~3枚になれば植え付けれる

 

苗は本葉2~3枚以上になったものを選びます。

市販苗も1ポットに4本程の苗が育った状態ですが、1本に間引かずそのまま植え付けましょう。

オクラは低温に極めて弱いため、早植えは避けて一般地で5月中旬(最低気温15℃以上)になってから植え付けます。

 

オクラを超密植して株間20cmにしている

オクラは 密植で十分栽培できる

 

株間25~30cm、条間45cmあけてください。

1m以内幅の畝なら1条植え、1.5m幅なら2条植えしていくと良いでしょう。

 

オクラを植え付けるのに植穴を掘っている様子

ポット大くらい植穴を掘る

オクラの植え付けのため水入れをしている

植穴からあふれるくらい水を入れる

 

ポット大の穴を掘り事前に水をあふれるくらい注ぎます。水をかけた苗をポットから抜いて植穴に入れてください。

 

オクラ苗に大量の水やりをしている

苗に水を十分しみ込ませる。バケツ水に入れてもよい。

オクラ苗を植え付けるためポットを外しひっくり返している

ひっくり返してポットを外す

 

株元を持ちながら土を戻して軽く押さえます。

最後に再度たっぷりと水やりをして完了。

 

オクラ苗を植え付けて熱風を防ぐため土をかける様子

マルチと畝の間に土を被せ熱風防ぐ

オクラの植え付けでたっぷりと水やりしている様子

十分に水やりする

 

ポイント

・植え付け1週間は根付かせるため水やりを控える

・地温を確保するため、晴天の午前中を選ぼう

 

水やり【頻度や量、やる時間は?】

オクラに水やりをしている様子

表土が乾燥したらたっぷりと潅水

 

オクラは乾燥に強いため、水不足で枯れる心配はほぼありません。

生育初期はむしろ過湿に弱めなので、潅水は控え、やりすぎない方が無難。

ただし乾燥が続くと実のなりが悪くなり、サヤがかたくなるなど品質がガタ落ちします。

梅雨明け後、表土が乾燥したらたっぷりと水やりしてください。

特にマルチなしはすぐに乾燥して実がかたくなりやすいので、気をつけて水やりしましょう。

 

剪定(摘葉)は旺盛に収穫出来る夏

オクラの摘葉をしている様子

先端の大きな葉2〜3枚残して摘み取る

 

オクラは実成りと風通しを良くするため、摘葉(下葉をとる)が必要になります。

実を収穫したタイミングで、本枝先端から大きな葉を1〜2枚を残して、下葉を株元からとっていきましょう。

 

ただし梅雨があけるまでは収穫しても摘葉は控え、一番下の方の葉だけとるくらいが良いです。

梅雨空けしたタイミングでしっかり摘葉を開始しましょう。

 

途中出た脇芽や、弱った葉は時期関係なく早めにとるようにしてください。

 

育ちすぎた脇芽を整枝する様子

脇芽は早めにとる

病気にかかったオクラの葉

色の悪い葉も見つけ次第とろう

 

葉をとることでより日当たりと風通しがよく健康になり、着果が多くなります。

その後も収穫の度に大きな葉が増えたら、つねに1〜2枚になるよう摘葉していきましょう。

 

オクラを摘葉せず、下葉が多く残っている様子

オクラの摘葉前

オクラを摘葉して大きな本葉が2〜3枚残った様子

摘葉後、上に大きな葉が1〜2枚残す

 

しかし、既になり疲れて全体が萎れ気味の場合、葉をとるのは一旦やめ追肥や水分を十分にやり、株全体を回復させるようにしてください。

 

切り戻しについて【中級者から試そう】

生育後半(8月中旬ごろまで)にオクラの本枝を切り取ってしまう方法(切り戻し)があります。

そうすると脇芽が旺盛に生長しだし、9月以降もなり疲れずに柔らかいオクラが穫れるとのこと。

切り戻しを試みるならば、生育前半に生えてきた脇芽は摘み取らずあえて残しておいてください。

収穫量自体が増えるかどうかはわかりませんが、生育後半に背が高くなりすぎないので穫りやすい側面はあるでしょう。

 

もぐみん
僕もまだ試してる段階! セオリーではないから初心者はそのまま本枝を伸ばしてやろう!
さやか
オクラ本枝は最終的に草丈2m以上になっちゃいますし、獲れる量も減らないなら良い方法ですね‥!

 

追肥の仕方【いつ・どこに? 肥料種類は?】

植え付けから二週間後株元に追肥する様子

追肥は、最初に花が咲き始めたタイミングでやります。

オクラは直根性で下に深く伸びますが、旺盛な生長で横にも長く広がります。

根に伸びる先へ追肥するのが一番効くため、生長に伴って徐々に肥料をやる箇所を離してきましょう。

最初は化成肥料888を30g/㎡(軽く一つかみ)を畝肩に数か所マルチ穴をあけおきます(穴肥)。

 

畝肩に追肥をしている様子

 

メモ

二回目に株間へ追肥する様子

直まきの場合は種まきから一ヶ月後、よっぽど葉色が悪くなる、株が弱るような時のみ株間に軽く1つまみ程度(5g)追肥する程度にしてください。

 

もぐみん
早くから追肥すると葉が茂って実つきが悪くなるから注意!

 

以降、約2週間おきに同量を畔にばらまいて、軽く土と混ぜ合わせてください。

 

マルチをしない場合も、同様の手順ですが、一回目はしっかり畝肩付近全体に混ぜ合わせるようにしましょう。

 

マルチなしで追肥してよく混ぜ合わせている様子

バラまいてよく土を混ぜあわせる

 

メモ

オクラは花がついたすぐ上から若葉が3枚以上出ていれば、順調な生育状態です。

逆に花が株の登頂部のみに咲くときは生育不良で多くは肥料不足のサイン。

葉が細くなる場合も肥料不足。

 

支柱立て【必要なタイミングは?】

オクラを栽培している様子

一本仕立て栽培の場合

オクラは丈が高くなるため風で倒伏しやすいです。

植え付けて草丈が30cm以上になったら支柱立てをしましょう。

株が少ない場合は一本支柱を立て4本仕立てにそれぞれ誘引します。

1畝に植え付けてる場合は、畝の四隅に支柱を立て、ヒモで囲ってやると良いでしょう。

 

オクラの誘引をしている様子

数本まとめて囲い、八の字にして誘引

オクラの支柱立て、誘引が完了した様子

1.5m以上にはなるので40~50㎝おきに誘引しよう

 

収穫時期【いつまで穫れるか】

五角オクラを収穫する様子

五角オクラは小さめで獲った方が柔らかくて良い

 

開花してから約一週間後(最盛期は3日)、五角オクラ6~7cm、丸オクラ15cm程になったらハサミで切り取って収穫します。

樹液で手がかぶれる可能性があるので、軍手・長袖などを身に着けてとりましょう。

五角オクラは一日とり遅れただけでも大きくなりすぎて筋が多いオクラになりがち。

毎日見逃さないよう小さめの実を収穫していきましょう。

 

メモ

オクラは蕾も食べることが出来ます。花が咲く前に花元からハサミで切り取って収穫します。サラダで食べたり、天ぷらにすると絶品ですよ。

 

オクラの種取り方法

10月頃になるとほとんど実が出来なくなるか、出来た実もかたくなって食味が落ちます。

いっそ収穫せずにそのまま置いて大きくし、実全体が茶色くなれば中でカラカラと音がなり、種が出来ています。

来年植える前に水につけ、浮いたものは取り除きまくようにしましょう。

 

プランター栽培【鉢サイズと水やりが肝】

coming soon…

 

失敗を防ぐ生育診断

植物に起きる問題は、さまざまな要因が重なりあっておきることがほとんどです。

ここでは単一の問題に対し、よくある要因をピックアップして説明しています。

鵜呑みにせず、一つの参考程度に捉えてください。

 

葉が落ちる

根が傷むことで葉が落ちます。傷む原因はポットで根が回りすぎ、老化によるもの、肥料焼けなどさまざまです。

 

生長が遅い・大きくならない

よく極端に生長が遅いと気にしてしまいますが、オクラは初期生長はかなりゆったりとしています。

特に気温がさほど高くない梅雨時期は大きくなりにくいです。

「気長に待つしかない」というのが答えですが、焦って肥料をやると実がつくにくくなるのでやめましょう。

 

実がならない

花芽がつく前の生育初期に肥料を施しすぎたことにより、木ぼけしてしまったことが原因です。

木ぼけしてしまうとシーズン中収穫が激減するので、元肥と実がなるまでの追肥は控えめにしておきます。

 

実が曲がる・イボ(ツブツブ)が出来る

カメムシの食害をうけて曲がり果になった様子

実が曲がるのは実に栄養が上手くいきわたらずおきます。

カメムシにより実を吸われたり、肥料不足による樹勢低下が原因として考えられます。

カメムシ防除、追肥により対策しましょう。

イボが出来るのも樹勢が低下したサインですが、原因は日照り不足や低温にさらされた場合が多いです。

 

もぐみん
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