野菜の育て方

大根の栽培方法・育て方【春大根・聖護院大根も失敗なしで安心!】

大根の収穫

 

家庭菜園研究家のもぐみん(@agrimichi)です。

 

家庭菜園初心者向けに、大根の栽培・育て方の基本をまとめました。

 

一般的な知識だけでなく、自身の経験から得たノウハウを盛り込んでいるため、初めての方も安心して大根を育てることが出来る内容になっています。

 

もぐみん
僕の栽培方法は大根葉もたくさん食べれる一石二鳥方法だよ~!

 

大根とは

大根はアブラナ科の根物で、人参と同様知らない人はいないというくらいポピュラーな野菜です。

ちなみに春の七草と知られている「すずしろ」も、実は大根のこと。

 

大根のお浸し

味がしみこみやすいのでお浸しや味噌汁の具にも

 

 

食味はご存知のとおり、癖がなく生でも、加熱しても美味で文句のつけようがありません。

和食のみでなく洋食にも使われる隠れたグローバル野菜でもあるんです。

 

とろける大根

冬場の大根は寒さで甘味が増し格別

 

栄養価は、根の部分は水分が多いためさほど栄養分はありませんが、葉の部分は緑黄色野菜になるのでビタミンB-カロテンが豊富で、特にカルシウム量は野菜の中でも多いです。

 

大根の間引き菜お浸し

間引き菜はお浸しにしても、炒め物にしても美味しい

 

家庭菜園では間引き菜として栄養価の高い大根葉をたくさん食べれるのも醍醐味。

 

初心者でも簡単につくれるので、ぜひ大きな大根を引き抜く楽しみも味わってほしいところです。

 

もぐみん
夏場の大根は生だと辛いんだけど、それがまた大根おろしでぐっとくるんだ〜

 

大根栽培の特徴

大根の栽培特徴

科目 発芽適温 生育適温 連作障害
アブラナ科 15~30℃ 15~20℃ 少な目(1年程あける)
日当たり 株間 収穫まで pH(土壌酸度)
日なた 最終25cm以上 最短2ヵ月 5.0~6.0

 

大根の原産地は地中海沿岸・中国で、冷涼な気候を好む野菜。

暑さには弱い一方、耐寒性は強く丈夫で発芽しやすいです。

 

春まき、秋まきが可能ですが、初心者は秋まきが虫の被害も少なくおススメ。

種まきから春は約2か月、秋は3カ月で収穫できます。

 

根はかなり深く伸びるため、しっかりと深くまで耕し、前作の残骸や異物を取り除く必要があります。

痩せ土、酸性土壌でも育ち土壌は選びませんが、堆肥を入れて地力をupさせるとなおよく育つでしょう。

 

ポイント

・深くまで耕し異物はとっておく

・春まきは防虫ネットをしよう

 

大根の品種について

大根の品種は青首系、白首系、その他地方品種があります。

その中でも育てやすく、初心者におすすめな品種をあげておきます。

 

耐病総太り大根(秋まき・春まきも可)

大根品種のドン。青首系の超ロングセラーで、病気に強く、スも入りにくく甘味も強いです。春まきもできますが、秋まきがベター。

 

三太郎(春まき・秋まき)

長さ30cm程度の短径種。程よい大きさで家庭菜園に使いやすく、丈夫で食味も良いです。

 

聖護院大根(秋まき)

丸型の大根品種。煮ると柔らかく格別の美味しさを誇ることから根強い人気があります。

 

大根の栽培時期

大根の地域ごとの栽培スケジュールになります。

大根は品種によって栽培時期が異なるため、必ず種袋の裏を確認するようにしてください。

 

一般的には、春まきと秋まきに分けて栽培出来ます。

旬は冬に穫れる大根なので、初心者は秋まき栽培がオススメ。

大根の栽培時期横

 

土づくり【耕し方と肥料について】

まず種まきの約一週間前に、粒状苦土石灰を150g/㎡(1㎡おおよそ3握り)まき、しっかりと耕します。

 

苦土石灰をまいている様子

粒状が圧倒的に使いやすくおススメ

苦土石灰をまき耕している様子

しっかりと耕し、苦土石灰を混ぜ込もう

 

この時、耕しついでに高さ20cm、幅90cm程の畝を作っておきましょう。

 

また肥料を混ぜ込むので、表土はならさずアバウトな畝でOK

 

そして種まき当日、堆肥・元肥を全面にばらまき畝が崩れない程度にクワで軽く混ぜこみ、平グワorレーキで表土をフラットにします。

 

畝1㎡あたり元肥量

元肥の量

・バーク堆肥or腐葉土 3~4㎏

(約5~7ℓ分)

・化成肥料888  150g

(おおよそ3握り分)

・ようりん  50g

(おおよそ1握り分)

大根栽培の元肥投入

畝が崩れない程度に混ぜ込めばOK

表土のならし

レーキや平グワで軽くならしていく

 

土づくりポイント

・苦土石灰散布は、植え付けの一週間前に終わらせておく

・植物性堆肥&化成肥料なら、即日種まきOK

・土中の異物(石、雑草)はしっかり取り除く

メモ

大根十耕と言われるように、土作りが大事とされています。一般的な長さの品種だと30~40cm深までしっかり耕し、障害物を取り除くことで又根が防げます。未熟堆肥にあたると又根、割れ、しみなどが出来るので、堆肥施用は前作にしておくのがセオリー。ただし家庭菜園レベルではそこまで気にする必要がないという考えです。

 

 

種まきと育苗

大根の種

 

大根は基本的に移植栽培できないため、直まきしましょう。

筋まきと点まきの方法がありますが

 

間引き菜をたくさん収穫したい→筋まき

間引きを極力少なくしたい→点まき

 

と分けると良いでしょう。

 

さやか
大根の種って高いし、私は手間もかからない点まき派かな~

 

筋まき

条間25cmをあけて、筋まきしていきます。

まず畝全体に水まきして土を湿らせ、支柱などで1.5cm深の植穴をつけ、約2cmおきに種を蒔いていきます。

 

支柱で穴をあける様子

支柱が便利だが、溝が出来れば何を使ってもOK

条間25㎝

条間25cmは欲しい。

 

種が隠れる程度、1cmほど土をかけて強めに押さえましょう。

 

大根の種まき

大根の種は大きいのでしっかり離してまける

種まき間隔1cm

2cmほど離してまきたい

 

覆土

指で周りの土を崩し覆土していこう

覆土後の鎮圧

土を被せたら軽く手で押さえる

 

その後、再度水やりをして完了。

 

大根の水やり

乾いているなら、理想は1㎡5ℓやりたい

 

ポイント

・発芽するまで乾燥しないよう毎朝水やりしよう

 

点まき

大根の点まき

 

一般的な方法は株間、条間(30cm)をとり、5~6粒ほど点蒔きします。

 

マルチを張ると雑草を抑えたり、地温を上げ生育を早めることが出来ます。

 

ただし点まきでマルチ張りをする場合、中間地や暖地では黒マルチだと春、秋まき共に地温が上がりすぎて発芽障害や生育障害がおきます。

 

大根の黒マルチ栽培

黒マルチで地温が上がりすぎ障害がおきている

 

近隣の使用状況もみながら、温暖地は白黒マルチにするのが無難でしょう。

 

もぐみん
地域によって気温も違うのでマルチの使い分けは差があるよ

 

水やりの頻度

大根は地植えの場合、発芽後は基本的に水やりをする必要はありません。

 

逆にやりすぎて過湿害が出るリスクの方が高いです。

 

ただ生育後半(種まき一か月後以降)の肥大期は多く水分を必要とするので、乾燥が極端に続き萎れるようなら水やりをしましょう。

 

もぐみん
僕は水やりはしたことないけどちゃんと出来てるから気にしすぎないようにね

 

ポイント

・生育初期(1か月)は水分は少なめ、後半はたっぷり

 

防虫ネットかけ

防虫ネットをかけて育てた大根

 

春まき栽培の場合、アブラムシやカメムシなど害虫による食害が多いです。

また秋まきも8月の早まきをすると十中八九ナノクロムシにやられてしまいます。

少々食べられてもしっかりした大根にはなりますが、万全を期すなら春まき、秋の早まきはトンネルでネット掛けしておきましょう。

 

防虫ネットの使用

最近は温暖化で秋まきも害虫被害がすさまじい

 

もぐみん
特に発芽したての柔らかい葉は一気に食べられやすいよ!

 

間引き

大根の間引き時

 

生育初期段階で込み合った苗を3回間引いていきます。

 

間引きポイント

・根が曲がらずきれいな形になる大根の苗は、子葉が綺麗なハート型。形がいびつな子葉のものは根の形が崩れやすいので、間引くと良いでしょう

・弱弱しく小さいものと、茎が太すぎるものから間引こう

 

大まかな一般の間引き目安です。

 

筋まき(株間) 点まき(間引いて残す苗本数)
子葉展開~本葉1枚 2~4cm 3本
本葉3~4枚 8cm 2本
本葉6~7枚 25cm 1本

 

最初の間引きが遅れ、苗が込み合いすぎると、胚軸(茎)が徒長し曲がってしまいます。

 

点まき間引き

点まき本葉3~4枚で形が悪く弱い苗を間引く

すじまきの間引き

筋まきも込み合いすぎる前に間引いていく

 

もぐみん
ぶっちゃけ大根の曲がりを気にしないならシビアになりすぎる必要はないよ

 

大根の間引き菜

この間引き菜が炒め物や漬物でむちゃ美味しい

 

家庭菜園向け・ズボラ間引き方

極力間引きなしの大根栽培

 

一般的に言われている間引き方は、品質と効率を重視した農業向けです。

小規模家庭菜園ではズボラに考えた方が、根の曲がりなどは出やすくなるものの、狭いスペースでたくさん間引き菜や大根が穫れておススメ。

 

大根間引きなし

本葉5~6枚まで一切間引いてない様子。

 

筋まき、点まきともに葉が込み合いすぎたり、肥大した根がお互いあたりそうになって間引く、という方法でも十分育ちます。

 

大根間引き

極端な例だが、この状態でも徐々に間引けば大根は出来る

 

大根も品質は通常間引きに比べ劣る可能性が高いものの、最終的にちゃんと大きくなってくれますよ。

 

もぐみん
ただし込み合うと、徒長したり風通しが悪くなり病害虫にやられるリスクは上がるよ
さやか
適切に間引いて品質重視の大根をとるか、間引かずたくさん食べるかってことなんですね

 

追肥・中耕・土寄せの仕方

大根の追肥

 

本葉3~4枚頃、本葉7~8枚になるころと計2回の追肥をします(期間は2~3週間以上あける)。

一般的には間引き後のタイミングでやると良いでしょう。

 

いずれも化成肥料888を40g/㎡を条間に追肥してください。

同時に表土と混ぜ合わせ(中耕)、しっかりと土寄せしてやります(根元の葉に掛からない程度で)。

 

大根の追肥

パラパラと株間に落としていく

大根の中耕と土寄せ

根を傷めない程度に混ぜ合わせ土寄せしよう

 

マルチをした点蒔きの場合は、各穴に2~3g(1つまみ)植穴に置いていきます。

 

収穫

大根の収穫期

 

種まきから春まきは約2カ月、秋まきは約3カ月が穫れ頃。

目安は根茎7~8cmごろ外葉が垂れてきた時です。

 

ポイント

・葉が立っている状態→食べれるけどまだ大きくなる

・葉が垂れ下がっている→収穫適期

 

葉茎の根元を持って引き抜いてやりましょう。

 

大根の収穫中

根元を掴むと簡単にすぽっと抜ける

 

春まきの場合は生育旺盛で急激に大きくなるため、適期を逃さないように。

秋まきでは春とう立ちするまでには収穫しないと、中がす入り(空洞化)してしまいます。

葉を付け根からちぎってす入り(空洞化)しているようなら、根もす入りしているので早急に穫りましょう。

 

大根の収穫後

又が出来ても、食べる分には問題ない

 

保存の仕方

春まき大根は獲り遅れるとス入りしやすいですが、秋まき大根は穫らずに保存しておけます。

大根は耐寒性はありますが霜には弱いので、寒冷地などは大きくなった大根に根が見えなくなるまで土寄せして霜対策をしましょう。

こうすることで春、とう立ち(蕾をつけ花が咲く)するまではそのまま置けます。

 

プランターでミニ大根栽培

coming soon…

 

失敗を防ぐ生育診断

 

トウ立ちして花が咲いた

春巻き大根の場合、早めにとう立ちして花が咲き始めることがあります。

原因は早まきしすぎることにあります。

大根は低温(-1〜13℃)を感じた後暖かくなると花芽形成する性質を持っているので、とう立ちしにくい春巻き用を適期に蒔くようにしましょう。

また低温にさらされても、日中の気温が高ければ(20℃以上)打ち消されて花芽形成しない性質も持っています(脱春化)。

春の早まきは春まき用の品種(春まき耐病総太り2号など)を選び日中不織布などのトンネルで保温することでとう立ちを防げるでしょう。

 

すが入る(空洞ができる)

スいり大根

穫り遅れによる老化や、生育後半に高温で乾燥が続いたことが原因でなります。

対策としては特に春まきでは適期を守って収穫する、後半(1か月後)は土の表面が乾いたら水やりし乾燥を防ぐことです。

 

色が悪くなる(黒い筋が入る)

高温にさらされてカルシウム欠乏になった時に黒い筋(縦から切ると黒い点)が入ります。

表面に亀裂が入り根の芯あたりが黒く(or茶色く)なっていた場合は、ホウ素欠乏が考えられます。

青色の筋が入る場合は、過湿が原因。

その他さまざまな原因で大根の内部色は悪くなるため、原因は特定できない場合が多いです。

 

腐る

軟腐病という病気に感染しています。

 

割れる

大根の裂果

生育後半で乾燥が続いたのち急激に大雨が降る、あるいはその逆で割れます。

急激な水分変化で生長バランスが崩れることで置きますが、露地では天候次第で仕方ない部分があります。

 

聖護院大根の裂果

聖護院大根の根元が裂け割れている

 

曲がる

窒素肥料のやりすぎで葉が茂り、倒れて曲がることがあります。

 

 

2又になる

大根の2又

 

原因はさまざまで、①障害物、②窒素肥料のやりすぎ、③未熟堆肥施用、④虫の食害の4つが考えられます。

小石などの障害物があると避けるように又になります。

 

小石が挟まった又大根

又の間に小石が入ってるのがわかる

 

また、過剰施肥で高濃度肥料が根にあたり又やいびつな形になります。

未熟堆肥の場合も発酵により根が同様に害を受けることでなります。その他、ネコブセンチュウなどに食べられた箇所は又が分かれやすいです。

 

苦い、辛い

春まきは獲り遅れにより苦くなる場合が多いでしょう。

その他の原因としては窒素肥料のやりすぎが挙げられます。

 

辛みは「イソチオシアネート」という成分で、めんる血や魚の腐敗毒を抑える効果があります。

大抵春まきで暖かい時期にとる大根はすりおろすと辛いです。

冬場は逆に辛みが少ないでしょう。

 

大根の部位でも辛みに差があり、根元より先の方が辛みが強くなります。

 

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