病害虫対策

アブラムシ被害の駆除対策【どこから大量発生? 幼虫~成虫の生態・農薬の使用まで】

 

家庭菜園研究家のもぐみん(@agrimichi)です。

群生し新芽や葉裏を吸汁しべたべたにする「アブラムシ」。

家庭菜園で野菜づくりをされる方へ、アブラムシ被害の駆除対策方法お伝えします。

 

もぐみん
アブラムシは羽あり雌が他植物から飛来してくるよ~

 

アブラムシとは〜生態と被害の特徴〜

 

生態

アブラムシは体長約1~4㎜、体色は黄緑をはじめ、濃緑、黄、赤、黒、茶色などさまざま。

その種類は700にも及び、一つの野菜品種に複数種のアブラムシがつくこともあります。

植物体の葉裏から茎、果実に群生して生長。

繁殖は雌のみ(単為生殖)で行い、毎日数~数十匹の幼虫を産み付けます(胎生)。

旺盛な繁殖力を誇り、20~25℃の適温時には産まれてから7~10日前後で繁殖可能な成虫へ。

成虫は基本羽なしで繁殖を繰り返しますが、環境が厳しくなる(餌不足or高温、低温時)と羽ありが産まれて他の植物体に移動します。

温暖地ではこの繁殖スタイルで幼虫~成虫を繰り返し冬越し。

気温の低い地域では秋ごろになると雄が産まれ、交尾してバラ科樹木に卵を産み付けてその状態で冬を越し、春に孵化するという流れです。

 

被害

幼虫・成虫ともに野菜の新芽、葉裏、茎、果実に寄生して吸汁します。

単体では被害は少ないものの、大抵は数百単位で群生して甚大な被害をもたらす厄介な害虫。

養分を吸われ萎れや葉の黄化がみられるようになります。

新芽が被害を受けた場合、委縮します。

そしてアブラムシ自体が出す排出物(甘露)はべたべたとてかり植物体に付着し、ホコリなど汚れがつくことですす病の原因に。

さらにアブラムシ自体がウイルス病を媒介しているため、吸汁により野菜に感染させるリスクも高いです。

雨が少ないと多発し、真夏の高温時には弱いため減少。

 

もぐみん
甘露(排出物)は糖分なので蟻もたくさんよってくるよ~

 

発生しやすい時期

4月~10月まで。

真夏は減少傾向。

 

アブラムシが好んでつく野菜

ほぼすべての野菜につきます。

トマト、ナス、キュウリ、オクラ、ピーマン、キャベツ、白菜、ホウレンソウ、ネギ、里芋、エンドウ、そら豆、イチゴ、ゴマなど。

 

駆除・防除対策

シルバーマルチを使用するとアブラムシの飛来を軽減出来ます。

また防虫ネットや寒冷紗もしっかりとシャットアウト出来るでしょう。

ただ株が大きくなっていくにつれネットを張るのも限界があるため、ついたら農薬で駆除していきましょう。

 

アブラムシに効く殺虫剤(農薬)

アブラムシは気門封鎖系(膜をつくり窒息死)の農薬が効きます。

 

家庭菜園初心者はベニカマイルドスプレーが使いやすいです。有機JAS規格(オーガニック栽培)で使用出来、水あめがアブラムシの気門封鎖(膜をつくり窒息死)して駆除。スプレー式ボトルで薄めずに吹きかけれるのも便利なところでしょう。

 

そのほか同じ気門封鎖系では、アーリーセーフがおすすめ。有機JAS規格(オーガニック栽培)ヤシの実油の成分が膜をつくりアブラムシを窒息死させます。殺菌効果もあるのでうどんこ病の治療に使えて一石二鳥。

 

その他、化学系農薬は即効性があり効果も高くアブラムシの駆除効果があるものが多いです。

 

その中でもベニカベジフルスプレーは駆除即効性、一ヶ月近い持続性(予防効果)があります。

 

注意ポイント

農薬は化学系・有機JAS規格(オーガニック栽培)使用可能のもの問わず、必ず説明書を確認してください。適用作物・害虫、使用方法・回数・時期ほか、安全使用上の注意が定められています。

 

アルミホイル・キラキラテープ

シルバーシートと同じ原理で、アブラムシが反射光を嫌う性質を利用します。

プランターや鉢植えなのでは株元にアルミホイルを張っておいたり、支柱にキラキラテープをはぐわしておくと飛来を軽減出来て便利。

 

片栗粉ででんぷんスプレー自作

農薬では粘着くん液剤など、てんぷんを成分としたものがあります。

そちらを購入しても良いのですが、片栗粉を水に溶かしてもアブラムシを気門封鎖(膜をつくり窒息)させることが出来ます。

そのまま溶かし混ぜるだけでは効果はなく、必ず沸騰したお湯にまぜ溶かす必要があります。

 

牛乳

牛乳を直接スプレーでかけてもアブラムシの気門封鎖(窒息死)させ駆除することが出来ます。

しかし牛乳はたんぱく質や脂肪が主成分で腐敗しやすく、かつコスト案外かかるためおススメしません。

 

もぐみん
使う場合は、吹きかけて乾きアブラムシが駆除出来たら水で洗い流そう

 

重曹・酢

重曹、酢ともに特定農薬に指定されていますが、ハダニ(その他害虫も)に効果があるとは記載されていません。

 

 

若干の予防効果がある可能性はありますが、ハダニの場合は少しでもついていたら一気に増殖するので意味がないでしょう。

よってハダニ予防・駆除の目的で使用することはおススメしません。

 

天敵の利用

テントウムシ、ヒラタアブ、アブラバチはアブラムシの天敵。

その他にもさまざまな昆虫が天敵となりますが、家庭菜園で直接天敵を利用してアブラムシを駆除するのは難しいです。

施設(ハウス)農業では生物農薬としてテントップ(飛ばないテントウムシ)やコレトップ(アブラバチ)などが使用されることがあるようです。

 

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