家庭菜園研究家のもぐみん(@agrimichi)です。
家庭菜園初心者向けに、レモンバームの栽培・育て方の基本をまとめました。
レモンバームの種植えから育苗、収穫までお伝えします。
さらに栽培のコツや病害虫対策、利用方法まで網羅しているため、安心して香り高いレモンバームを育てれるようになっています。
レモンバームとは?〜使い方〜
レモンバームは、葉にやわらかくかすかに苦みがあり、レモンに似た芳香を持つのが特徴。
爽やかな香りから、薬用や料理など好んで使われています。
果物やサラダのトッピングにも良いですし、紅茶のトッピングにそえるのGOOD。
特に最近はフレッシュな葉そのものをティーにするのが人気です。
そして香りにとどまらず、鎮静・発汗・消化促進など、さまざまな効果も。
ポプリにしたり、枝ごととって入浴剤として湯船に浮かべてもリラックスできるでしょう。
注意ポイント
・アレルギーを持っている人や妊娠時、小児は使用しないこと
レモンバーム栽培の特徴
種類 | 科目 | 発芽適温 | 株の大きさ | 連作障害 | PH(土壌酸度) |
レモンバーム | シソ科 | 25℃前後 | 縦・横50㎝ | あり(1~2年程あける) | 6.0~6.5(弱酸性) |
レモンバームは繁殖力旺盛で、暑さに強く日当たりを好むハーブ。
ミントに似ていますが若干生育はゆるやかで、湿り気ある土を好みます。
肥切れすると黄変し葉が小さくなるので、定期的に少量追肥をしてあげるようにしましょう。
培養土などを使い、保水力と排水性の良い肥沃な土壌にすることも肝。
栽培ポイント
・乾燥しないよう水はたっぷり
・定期的な追肥を欠かさない
レモンバームの栽培時期
coming soon…
種まき・育苗
レモンバームは発芽力が高いので、どこに蒔いてもすぐに芽が出ます。
初心者も種まきから育ててみると楽しいでしょう。
培養土を入れた3号ポリ鉢へ事前に水をかけた後、種を2~3粒まきます。
そして土を軽く被せて軽く手で押さえつけ、水を十分にかけてやります。
約10日で発芽します。本葉が一枚出るころに二本をまびいて一本仕立てに。
そのまま本葉5~8枚ほどの苗に育てていきます。

種まきポイント
・乾燥しないよう、毎朝水やりをしよう
・十分に暖かくなってからまく
植え付け
葉色が鮮やかで茎が太く、根本がしっかりしているものを選びます。最低でも葉が5枚以上出ているものを。
新しい鉢・プランターを用意し、鉢底網を置き、軽石を少量入れます。
ハーブ用or野菜用の培養土を鉢に入れ、ポット大の植穴を開けます。
ポットの土を崩さないように苗を植え付け軽く上から押さえてください。
最後にたっぷりと水やりして完了。
ポイント
・冬、真夏の植え付けは避けよう
置き場所・管理
半日陰の環境が適しています。ベランダや屋内の窓際でも十分。水差しでキッチンに置いておくのも香り豊かで良いでしょう。
水やりは土の表面が乾いたらたっぷりやります。やりすぎると根が腐りがちで、少なすぎると葉が堅くなります。
摘心・剪定
レモンバームは繁殖力が強く、どんどん主茎が上へ伸びていきます。
放っておくと1m以上にまでなり、倒伏の危険や蒸れやすくなるので適宜切り戻ししてやります。
主枝が30cm以上になったら、先端から10cmほど摘心してやりましょう。
横に茂ってきた脇芽も随時刈り取っていきます。
追肥の仕方
レモンバームは肥料が切れると葉が堅く小さくなり、黄変しがちです。
植え付け一か月後から春~秋にかけて月一回化成肥料888を5g(一つまみ)追肥してください。
鉢植えは春先から秋にかけて液肥を一本鉢に刺しておくのも良いでしょう。
収穫
草丈が20~30cmになったら、混みあっている枝先の若い芽を10cmほど摘んで収穫します。
脇芽を残すように葉の節の上を収穫することで次々と穫れます。
初夏になり開花すると生長が止まり、葉の風味も落ちていきます。
花芽を見つけたら随時摘み取るようにしましょう。
たくさんの花芽を付け始めたら、思い切って株元ぎりぎりから刈り取ります。
繁殖力が強いのですぐに芽が出てきます。
ドライハーブにする場合は蕾の状態で収穫しましょう。
冬越し
レモンバームは寒さに強く、地上部が枯れても冬越しして春に芽を出します。
晩秋に枯れた葉は刈り取らずそのままにしておきます。
極寒地域ではバーク堆肥や腐葉土を株元にかけて霜対策します。
鉢は完全に乾燥しきらないよう、たまに水やりをしてください。
春先になって枯れた葉を茎元から刈り取って追肥すると、新芽が出てきます。
もし冬の間も収穫したい場合は、室内の日当たりの良い場所で栽培しましょう。
株分け
レモンバームは繁殖力旺盛なので、すぐに株が大きくなり根がはびこります。
鉢底から根が出るくらい大きくなったら、開花時は避け、春あるいは秋に株分けしてやりましょう。
①鉢から株を抜く
②株を両手で持ってハサミで根を切りながら2株に分けてやりましょう。
③培養土を入れた大き目の鉢に株を植え付けてください。
挿し木の仕方
葉の5~6枚つけた茎を摘み取って水につけておくと、2週間もあれば根が出てきます。
水につける部分の葉は摘み取ってください。
そのまま培養土に入れて植えれば根付くので、増やしたい場合はぜひ刺し木しましょう。